訪問教育でどのような教材を使っていますか?
その教材は担当している児童生徒に合っていますか?
視線入力装置を使った教材を毎回の授業で使って学習をしています。
生徒と同じメーカーのPCを担任が持っており、視線入力の環境を同じにしています。
EyeMoTのアップデートやPowerPoint自作教材のデータは担任PCで更新をし、それをUSBメモリに入れて運び、訪問宅の生徒PCに入れてデータを更新しています。常に同じ環境にしています。
Wi-Fiについても授業時間中は、学校のモバイルルータを持っていき、生徒PCにつないでいます。
生徒の好きなものをまずはリサーチしましょう。前担任や家族から好きなものを聞いて、まずは教材に取り入れましょう。うまくいけば眠らずに取り組むことができます。
最初はアンパンマンでも好きなもので組み立てるのでもいいです。そこにアイドルやイケメンを混ぜて様子を見てみましょう。いろいろやっているうちに傾向が分かってくる場合があります。
また季節に関連した動画を入れたりします。上の画像は2月頃のものです。
「だるまの絵付けをした後」「卒業ソング」「好きなキラキラした衣装のもの」「アイドル」「動物もの」「最近のもの」を入れています。
ーあるあるー
たまに職員室で教材や授業の動画を見てもらいます。いろいろな教員からアイデアをもらうことができます。けっこうふざけた感じのアイデアでも、だまされたと思って使ってみると、生徒にとって良かったりします。
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「視線入力用PowerPoint教材の作り方・使い方(しせんてい)」
EyeMoT(視線入力訓練アプリ)の風船割りでは、的として「家族」や「かかわりのある教員」の顔を使っています。
普段の授業で見ていると、スクーリングや校外学習で学校に行ったときに見覚えのある顔です。
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「EyeMoT風船割り 的を好きな画像で(しせんてい)」
2択の学習を入れています。
分かっているのか?
5問出し、「生活」「国語」「理科」「社会」「数学」に関するものにしています。
視線が右に寄りがちなこともあります。正答の位置を最初は右にし、次は左にし、左右交互にしたりします。
問題はすぐに入れ替えないで少し気長にやってみると良いでしょう。
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(しせんてい)」
※PowerPointでも作ることができます(右の
写真)。
NEWS WEB EASYを取り入れています。
やさしい日本語で書いたニュースです。
外国人や、小・中学生を対象にしていて、平和なニュースがあったり、動画で再生できるものもあります。元々入っている「はじまりの会」のPowerPoint教材にnewsへのリンクを貼ります。スムーズに当日のニュースを提示することができます。
生徒の中が「閉じこもる」という状態になる場合があります。
授業が始まると眠ってしまう。いつも眠っている。
これって眠いのかもしれません。体調の関係からもあるのかもしれません。
でももしかしたら、
授業が面白くなく興味が沸かない。目を閉じて自分の世界に入っているのかもしれません。
しかもこれって習慣になってしまう可能性もあります。
できるだけこれを避けるためには、
「おもしろい授業」をする。
これに限ります。
けっして面白おかしくするというのではありません。その生徒の実態をみて、目を覚ましていたくなる教材を用意するところから始めます。
ーあるあるー
その生徒を担任して初日は良かったのです。2回目くらいから「閉じこもる」傾向が見られるようになりました。母親もずっと一緒で、担任としてはつらかったです。母親も根気強く付き合ってくれました。5回目くらいのとき、母親と生徒の好きなものの話をしていると「そういえば宝塚の男子役の動画は最後まで見ていた」というヒントをもらいました。次回に宝塚男子役の2択の教材(視線入力で注視すると動画が見られる)を使ってみたら良い傾向が見られるようになりました。その後はそこから教材を応用し世界が広がっていきました。授業の最初からそのような学習を組むことにより、2時間閉じこもることなく取り組めるようになっていきました。